平安中期の歌物語。書名の「大和」の根拠は不明、また、作者も未詳。天暦5年(951)ごろの成立、のち増補されたといわれる。和歌を主とし、恋愛・伝説などを主題とする170余編の説話を収録。『伊勢物語』が作り物語、日記文学への移行を示すのに対し、説話文学への契機を持つといわれる。
平安中期の歌物語。書名の「大和」の根拠は不明、また、作者も未詳。天暦5年(951)ごろの成立、のち増補されたといわれる。和歌を主とし、恋愛・伝説などを主題とする170余編の説話を収録。『伊勢物語』が作り物語、日記文学への移行を示すのに対し、説話文学への契機を持つといわれる。