平安末期を生きた関白藤原忠実の言談の記録。関白藤原忠実の談話を、高階仲行が筆録。書名の「富家」は忠実の敬称「富家殿」による。久安7年(1151)正月より応保元年(1161)に至る記事を収める。同じ忠実の談話筆記『中外抄』の記事(保延3年〔1137〕より任平4年〔1154〕までの記事)と時期的には最後の4年が重なる。衣食住などの一般的な事項に関する記事が多い。
平安末期を生きた関白藤原忠実の言談の記録。関白藤原忠実の談話を、高階仲行が筆録。書名の「富家」は忠実の敬称「富家殿」による。久安7年(1151)正月より応保元年(1161)に至る記事を収める。同じ忠実の談話筆記『中外抄』の記事(保延3年〔1137〕より任平4年〔1154〕までの記事)と時期的には最後の4年が重なる。衣食住などの一般的な事項に関する記事が多い。