今昔物語集 震旦の僧長秀、この朝に来て医師として仕えさせられる話 10世紀半ばの村上天皇の治世に、唐から来朝した僧であり医師でもあった長秀が、本朝で初めて「桂心」を見付け、医薬として用いたという話。桂心は桂皮、桂枝ともいわれ、現在も葛根湯など多くの漢方薬に配合されています。(『今昔物語集』巻第24-10「震旦僧長秀来此朝被仕医師語」) 2020.11.28 今昔物語集平安時代京都府
宇治拾遺物語 丹波国の篠村に、平茸が生える話 12世紀半ば、今の京都府亀岡市を舞台にした話。「縁が尽きて」群生していた平茸は一斉に消えてしまいますが、その理由を里の長老に夢で告げるのがボサボサ髪の法師たち。「平茸=法師」とされる不思議。その由来は宋の禅宗関係の書に?(『宇治拾遺物語』巻第1-2「丹波国篠村、平茸生ふる事」) 2020.10.18 平安時代宇治拾遺物語京都府