十訓抄

十訓抄

「人麻呂影供」のはじまりの話

「人麻呂影供」(ひとまろえいぐ)とは、歌人が集まって「歌の聖=歌聖」として尊ばれた柿本人麻呂の肖像を祀り、和歌を詠ずる儀式のこと。本話はその由来を記しています。 (『十訓抄』第4「人の上を誡むべき事」の2)
十訓抄

鴨長明の出家にまつわる話

『十訓抄』は、建長4年(1252)成立にした説話集で、10条の徳目を掲げ、それぞれの徳目にふさわしい説話を収めた幼少者用の啓蒙書です。今回は、徳目の「第9 懇望を停むべき事」の中で紹介されている、『方丈記』の著者、鴨長明の出家にまつわる話を紹介します。 (『十訓抄』第9「懇望を停むべき事」の7)